災害時に気をつけたい正常性バイアスについて紹介!!
人間は変化によって翻弄されないように、心を平穏に保つための働きがあります。災害時などの遭遇したことがない状況になると、脳が処理できなくなってしまうことがあります。今回の記事では、災害時に気をつけたい正常性バイアスについて紹介します。
災害などが起きるとパニックになるイメージがありますが、実際にはその逆でどうせ大丈夫だと思って避難が遅れたりすることが多いです。
それを正常性バイアスといいなどのす。災害心理学で大きな問題として取り扱われています。東日本大震災や豪雨による洪水などでも、この正常性バイアスによって犠牲になった人がたくさんいます。
今回の記事では、正常性バイアスについてや正常性バイアスを防ぐにはどうしたらいいのかなどを紹介するので、ぜひ読んでみてください。
正常性バイアスとは
最初にも紹介しましたが、正常性バイアスは災害などが発生して目の前に危機が迫っても、どうせ大丈夫、自分は大丈夫、まだ大丈夫などと考えてしまう心理のことを言います。
災害があったときに、ちゃんと避難することができる人は以外と少ないそうです。東日本大震災の映像でも、すぐ後ろまで津波がきているのに、妙に落ちつていて歩いて避難している人がいます。
2014年に噴火した御嶽山では、多くの登山者が死亡しました。その死亡した多くの登山者は火口付近で噴火している写真を撮ったりしていたそうです。
実際に携帯電話を待ったままの死体などが発見されています。
災害心理学ではそういったものは正常性バイアスだと考えられています。被災時でも危険を危険だと考えないことによって心理的なバランスを保とうとしていると言われています。
なので、もし自分が同じ状況になっても同じように大丈夫だろうと考えてしまうかもしれません。
正常性バイアスの防ぎかた
正常性バイアスは一種の防衛機能なので、誰でも同じようになる可能性があります。
いきなり災害が発生しても、正しく避難することができないのは普通のことなのかもしれません。
災害時自分で正常性バイアスを防ぐのは難しいと思います。ただ、一つ言われているのは日常から非日常になったと心を切り替える練習をするという事と言われています。
例えば緊急地震速報を聞いたら、非日常になったんだと思うようにしたり、日頃から防災について考えることがいいと思います。
ただ、東日本大震災後、数年は緊急地震速報に対して恐怖のようなものを感じていた人でも、時間がたつにつれて日常のように感じるようになった人も多いと思います。
なので、実際には何かがおきてみないとわからないと思います。
正しく避難するには
被災時に避難するときに重要なのが率先避難者だと言われています。
率先的に避難する人がいることによって、周りの人も危険性を認識することができて、避難するようになると言われています。
実際に韓国で発生した地下鉄放火事件では、電車内に煙が充満していても、誰も避難せずに座席に座ったまま留まっていたことにより多くの被害者がでました。
このときに率先的に避難する人がいれば結果は変わったでしょう。もし、災害があったら、周りの状況を見て自分は大丈夫だと思わずに余裕を持って避難をするようにしましょう。
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